「ひばりこどもクリニック」という名称ですが、勿論ひばりヶ丘の地に開業するからですが、
「ひばりが丘」にせず、「ひばり」としたのにはそれなりの理由があります。
それは「ひばり・雲雀」に多少の思い入れがあるからです。
私は小学校の頃に、西東京市(当時は田無町)のとなり町、小平に引っ越してきました。
その当時、周囲は一面小麦や陸稲の畑でした。
春になると揚げひばりが空高く舞い上がってにぎやかにさえずり、
いかにも春が来たんだなと実感させられたものでした。
ひばりはまさに春を告げる鳥で、温かい陽光をもたらす春を導いてくれる鳥という印象を強く持ちました。
また、中学校の時に読んだ英語の side-readerにも、この skylark が登場したのを良く覚えています。
ひばりの親は、狐や犬がひなに近づくと、自分がけがをしてからだが自由に動かないような格好をして、
狐などを自分に引きつけてひなから遠ざけるようにするのだという話でした。
その話の挿し絵にひばりの親鳥が描かれ、すくっと前を向いて立つ凛々しい姿に描かれていました。
その絵が大変印象的で、残念ながら本はもう残っていませんが、
その絵のイメージ、凛としてまっすぐ前を見据えて立つ姿をクリニックのマークに取り入れたのです。
そのような訳で、ひばりには特別の思い出と愛着があり、
このひばりヶ丘に開業することになったのも、他生の因縁があるのかと思っています。
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